この記事では、どのような企業に投資すべきか、ということをビジネスモデルの観点からお伝えします。
ビジネスモデルとは、どんな商品を扱って、どうやって利益を上げるのかということです。
ビジネスモデルを理解することで、その企業が成長するために必要な条件や、売上が増減する要因を把握することができます。
あなたの投資金がどのように使われて、どうやって増えていくのかということを理解しましょう
目次
あなたがよく知る企業に投資する
あなたが利用しているサービスや商品を提供する企業、利用していなくても身近な企業の中から投資先を選ぶことをお勧めします。
なぜかというと、身近なサービスはビジネスモデルがイメージしやすいからです。
原価は何か、収益はどこから得られるか、どんな設備が必要か、ということを感覚的に理解することができると思います。
たとえば、(2702)日本マクドナルドの場合、サービスを提供するのに必要なものは以下になるでしょう。
- 店舗
- 調理設備
- 人件費
- 材料
特に調べずにイメージだけで挙げてみました。身近な企業というだけで必要な経費がなんとなくイメージすることができます。
経費を把握することなんて簡単じゃないかと思うかもしれませんが、どうやって収益を上げていてどんな経費が掛かるかということが理解できない企業は多く存在します。
あなたがもしIT関係の仕事をしているのであれば、IT企業が投資候補に入ってくるでしょう。
ITについて何も知らないが美容関係には強いという人にとって、IT企業は投資候補には入りませんが、美容関係の企業が投資候補に入ってくるでしょう。
人によって興味や関心を持つ分野が違うため、投資先の候補も変わってきます。
株価が上がるという噂やTwitterなどのトレンドに流されないために、理解できるかどうかということを軸に企業を選びましょう。
ビジネスモデルを理解することによるメリット
投資先を分析するときは調べることや疑問が生まれます。
- どの企業が競合なのか
- あえてそのサービスを利用する価値はあるのか(企業の強みは何か)
- どういう時にそのサービスを利用するのか
- その企業の業績を左右要因は何か
ビジネスモデルを理解していればこのような疑問の答えを見つけるのが楽になります。
マクドナルドを例に考えていきましょう、
どの企業が競合なのか
マクドナルドの同業他社は、モスバーガー、バーガーキングなどがあげられます。
同業他社と業績や財務状況を比較して、マクドナルドが優秀な企業かどうかを判断します。
しかし、あなたがランチを決めるときの候補にマックが出てくるときに、モスバーガーやバーガーキングが出るとは限りませんよね。候補としては、
- コンビニ
- 牛丼
- ラーメン
- スタバ
等となるでしょう。
同じくらいの手軽さと価格で行くことができるところも競合になります。
あえてそのサービスを利用する価値はあるのか(企業の強みは何か)
マクドナルドの強みを挙げると、早い、安い、根強いファンが多い。
こんなところでしょうか。商品が違うだけで牛丼屋と同じような強みであることがわかります。
しかし、重要なのは根強いファンが多いというところです。
マックには魅力的商品があります。あのポテトはマックでしか食べられませんし、ほかのポテトとは明らかに違います。(めっちゃ蛇足だが、創業者レイクロックはポテトには特にこだわっていた)
あえてマックに行く理由は、良い商品、手軽さ、安さをトータルしたサービスが魅力だからです。
よく利用する人にとってはそれが感覚的にわかると思います。
ビジネスモデルを理解すればその企業の強みが見えやすくなります。
その企業の業績を左右する要因は何か
利益を増減させる要因としては、経費の増減、売上の増減があります。
たとえば、円高になるとマクドナルドの利益をはどうなるでしょう。
輸入によって材料を調達しているマクドナルドは安く材料を仕入れることができるようになります。
経費が少なくなるので、利益はその分増えます。
それを評価して、株価は上がるかもしれません。
ビジネスモデルがわかれば利益が増減したときに、それが外的要因なのか、内的要因なのか判断することができます。
もし外的要因で減益となり株価が暴落したとしたら、それは私たち“投資家”にとって絶好の買い場となるでしょう。
堅実な投資は投資家としての成長につながる
様々な角度から疑問を生み、それに対する答えを見つけるために、ビジネスモデルを理解すること、理解できる企業に投資することが大切です。
また、そのような投資をすることを心掛けることによって、あなたの投資家としてのレベルも上がっていきます。投資家のレベルが上がると、生み出す疑問の質や、分析の精度が鋭くなっていきます。
資産とともに投資家としても成長していきましょう。

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