この記事では株式投資において複利を活かす方法や考え方をお伝えします。複利とは配当などの利子を再投資することによって、その利子にもまた利子が付くという意味です。
しかし、株式投資において複利がきくのは配当に対してだけではありません。
複利の基本から説明します。
株式投資で成功する、複利を最大限に活かすには、永久に成長し続ける企業に投資することが理想です。
そんな企業を見つけるために、私たちは日々、分析力を磨き続けなければいけないのです。
目次
配当による複利
これは一番わかりやすい例だと思います。
例えば、年間の配当利回りが4%の銘柄に投資したとします。
1年間保有すればあなたの資産は1.04倍になります。
更にもう1年保有すれば1.04倍になった資産が更に1.04倍になります。
つまり最初の投資金に対して1.04の2乗倍になることがわかりますか?
以降も何年も保有し続けた場合、指数関数的に増加していきます。

20年の保有で2倍、30年で3倍、40年でおよそ5倍、50年で7倍というように増加速度が早くなっているのがわかります。
しかしこの例は、複利についてわかりやすく説明するために、株価も配当金も変わらないという非現実的な設定となっております。
増配されれば配当利回りは上がる!
配当金というのは企業が生み出す利益から分配金として株主に支払われます。つまり利益が成長すれば配当金も増える可能性があるということです。
純利益から配当に回されるお金の割合のことを配当性向といい、30%が大体の目安とされています。配当性向は企業によって違うので投資する企業の過去10年間の配当性向の推移を確認しましょう。
配当性向が安定していれば利益の成長に応じて増配が期待できます!
自己資本利益率(ROE)による複利
ROEを常に10%をキープしている企業は10%の複利で自己資本を増やしていることになります。
ROEとは自己資本に対する利益の割合です。そして、利益は次の年には自己資本に追加されます。つまり、利益を増やし続けなければROEを維持するということは不可能ということです。
高いROEをキープしている企業というのはそれだけ稼ぐ力が強いと判断することができます。
株価というのは企業の価値におおよそ連動する
株価というのは企業の価値に連動します。そして、稼ぐ力の強い企業ほど価値は高くなります。
あなたが保有する企業が毎年利益を増やし、高いROEをキープし続けていけば、
その企業の成長とともに株価は上がり、あなたの資産も指数関数的に増えることになるでしょう。

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