人によって投資の方針や手法は様々で、たくさんの考え方が存在します。その中でも私が理にかなっていると感じる方針の一つとして、高配当投資があります。
しかし、ただ高配当な株を買うだけでは賢い投資とはいえないません。
適切な高配当株を買い、それを長期にわたって保有することで、大きな利回りを得ることができます。
この記事では、高配当投資をするにあたって、おさえておくべきポイントや考え方をお伝します。
目次
配当は企業の利益の中から分配される。
そもそも配当は、企業の純利益の中から分配金として株主に還元されます。
そのため、利益をあげ続けている企業であることが大前提です。
赤字なのに配当を出すことをタコ配といい、その配当金は企業の資本から支払われることになるので、資本の減少、つまり、企業の衰退に繋がります。
衰退が続けば、いずれは倒産するでしょう。
利益の成長率が高い企業は増配が期待できる。
あなたは、一株あたりの配当40円の企業の株を1000円で買ったとします。
配当利回りは4%となります。
その後、その企業は利益の成長により増配することを決定し、一株あたりの配当を80円に引き上げました。
そうするとあなたは、年間8%の配当を受け取ることになるでしょう。さらに言えば、利益を伴って増配しているため、株価も上がっていることでしょう。
あなたは、成長する企業に投資したことによって、株価の上昇と配当の受取で、二重の利益を得ることができるのです。
その後も問題なく企業が成長していけば、さらに株価の上昇と配当の増加を期待できるでしょう。
だからこそ、私たちは永久に成長し続ける企業を探すべきなのです。
永久に成長し続ける企業の探し方
このテーマは、あなたがこれから投資をするにあたって一生考え続けることになるでしょう。
この答えを探すことこそが、私たち投資家の仕事であり、投資のおもしろさだと考えています。
私も、投資の先輩方に比べればまだまだ思考が浅いと思いますが、今現在の私の答えをお伝えします。
倒産しない堅実な財務基盤がある。
利益を成長させるまえに重要なことがあります。
それは、倒産しないことです。手元の資本がなくなったり、支払いが間に合わなくなれば会社はつぶれます。
対象の企業が安定しているかどうかは自己資本比率をみることで確認できます。
自己資本比率が高ければ高いほどその企業は返済すべき借金が少ない、言い換えれば、支払いが間に合わなくリスクが少ないと判断することができます。
自己資本比率については以前の記事で詳しく書いたのでそちらをご覧ください。
企業独自の優位性がある。
優位性とは、その企業の強み、ほかの企業には無い要素という意味です。
例えば、ウォーレン・バフェットが保有するコカ・コーラですが、コーラは世界的に愛されている飲料で、熱狂的なファンが多いですよね。
しかし、そのレシピはコカ・コーラ社しか持っていないため、ほかの企業が真似する余地がありませんし、完全に同じものを作るのは不可能に近いでしょう。
さらに言えば、コーラのレシピは、これまでも、これからも、変える必要がないため、研究開発費もほとんど不要です。
そして、利益も右肩上がりに増加しています。
このような企業こそ私たちが探すべき企業なのです。
賢者は複雑なことをシンプルに考える。
これから投資をしていくにあたって、複雑なデータや情報に出会うことがたくさんあるでしょう。
そんな情報に惑わされそうな時や混乱しそうな時は、基本に立ち返りましょう。
永久に成長し続ける企業を買う。
これこそが投資の本質であり、最も重要なことです。
短期の値動きやインフルエンサーからのノイズのような情報に惑わされないように賢い投資を心がけて、ともに精進していきましょう!

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